藤吉ネット|誹謗中傷問題を扱う弁護士藤吉修崇

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たばこの煙で喘息が止まらなくなるアレルギーになった日

忘れもしません。

僕はある日を境に突然煙草の煙があると喘息が止まらなくなると言うアレルギーに罹患してしまったのです。

そのようなアレルギーが世の中には存在すること、そしてその事による苦しみを、喫煙者の人権がなどと言う老害を含めて、全ての人に読んでいただき、煙草自体および煙草のけむりに伴う害と言うものを理解していただきたいと思います。

 

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アレルギーに罹患した日

その時僕はまだ司法試験受験生でした。

僕は当時仕事もしていたのですが、ある程度まとまった休みが取れた時に小学校からの友人が代々有名な別荘地の別荘の管理をしておりまして、こちらの別荘に泊まり込みで数日勉強の自主的合宿を行っておりました。

通常勉強するときは、その友人のオフィスまで行って、その友人と机を並べて勉強をさせていただいておりました。

その友人は割とヘビーな喫煙者で私の隣で、少なくても1時間に2本ぐらいは吸い続けているような環境でした。

僕は以前喫煙者だったこともあり、煙草の煙の匂いと言うものに対しては、そこまで嫌悪感はありません。

ただ隣でひっきりなしにタバコを吸い続けられる環境自体は嫌だと思ってはいたものの、あくまでも僕は勉強のために施設を借りる立場であったので、当然その環境に対して文句を言える立場にはありません。

そして別荘に来て3日目位でした。

その日は突然訪れることになります。

 

気管支喘息という病気

話は遡りますが、もともと僕は20代に突然喘息が発症しました。

当時はある日原因不明で咳が止まらなくなり、あちこちの病院に行ったものの、その当時は本当にどの医者もその原因がわからなく、風邪薬を処方される程度でした。

それでも、いよいよ咳が止まらなかったので、知人の紹介により虎の門病院に行ってみると、そこの先生により気管支喘息と言う診断を受けました。

そして全く止まらなかった咳も喘息の薬を使用するようになり、次第におさまってはいきました。

ただ喘息と言うものはそんな簡単に治るものではなく、20年以上経った今でも気管支喘息は完治する兆しを見せておりません。

そして、その喘息になったことを機に、当時吸っていたタバコをやめました。

そうは言っても、当時はそこまでタバコが好きだったと言うわけでもなく、単になんとなくかっこいいからとか酒を飲むとなんとなく口元が寂しくなったりとかで吸っている程度でしたので、割とタバコをやめること自体は難しくなかったです。

ただその当時はタバコの煙がある環境でも特に喘息が悪化することもありませんでした。

 

煙草の煙に苦しめられた日々

そしてその日は突然やってきたのです。

突然本当に突然、その日を境に煙草の煙により喘息が止まらなくなると言うアレルギーになってしまいました。

それからは生活がかなり変わりました。

当時は、完全禁煙の飲食店と言うものは、非常に限られた場所だけだったので行ける飲食店が非常に限定されたものになってしまいました。

どうしても弁護士になってからは、仕事上喫煙者と同席しないといけないこともあったため、その日は喫煙者がタバコを吸っているような時はできる限りトイレに立つ等の努力はしてみるものの、その夜は喘息で咳が止まらなくなり、夜も眠れなくなるような状況でした。

例えば、旅行先でどうしても完全禁煙の店が見つからないような場合は、誰もいないような店に入ってご飯を食べるしか選択肢がありませんでした。

そんなような状況なので、誰かが入店してきてライターをカチッと言う音をさせようものなら喘息の恐怖で心臓の鼓動が止まらなくなると言うような状況でした。

そして、一番つらかったのは、他人にこの苦しみを理解してもらえないことです。

おそらくこういった症状の人は、私の周囲ではほとんどいなかったため他人に完全禁煙の店を要望しても単なるクレーマーとしか扱われなかったような状況でした。

そのため僕はもともと飲み会などに参加するのが非常に好きだったのですが、次第に飲み会などに参加することもなくなってきました。

弁護士会の100人近くが出席する忘年会にはダメ元で事情を伝えたみたところ、禁煙にするという約束をしてくれたのですが、なぜか、一部の席だけ限定で喫煙席が設けられるという妥協案でまとまったため、それを機に一切弁護士会の行事に参加することはやめました。

所詮、弁護士も口では人権人権言うものの結局の所少数派の人権に配慮することはないのだと。。。(もちろん、一部の席だけに限定することも大きな進歩なのですが)

 

どうしても会食などに参加しないといけない時は、繰り返し完全禁煙であるかを確認して慎重に参加しないといけないような状況です。

ある時なんかは合コン中に、個室だから大丈夫と言うことを言われて参加したのですが、仕切りも上の方が空いているようないわゆるセミ個室の状況だったので、途中から喘息が止まらなくなり、やむを得ず飲み会の途中で会場を変更してもらったこともあります。

男女が入り乱れて、おめおめと夜に移動する状況は、本当に惨めと言うか、罪悪感でいっぱいだったです。

また他人には気の持ちようじゃないかなどと言われたこともあります。
しかし例えばお店に入り、突然喘息が出たような場合だと、やはり数分前に喫煙者がいたことがわかり、僕は本当に気のせいではなく煙草の煙により喘息発症していたのです。

喘息の発作が出ると本当に苦しいのですよ。

咳が出すぎて、涙もぼろぼろこぼれて来るし、それにより肋軟骨が損傷することもあります。

この苦しみは一度経験してみないとわからないでしょう。

 

飲食店全面禁煙化

今年の4月になりようやくほぼ全ての店で完全禁煙が実現される運びとなりました。

本当に僕にとっては大変な変化です。

これまではお店のスタッフに入る前に禁煙ですかと尋ね、完全禁煙と言うことを確認してから入店すると言うような状況でした。

お店のスタッフも当然僕のような人間は少数派ですから、禁煙ですかと尋ねると、たいていは「大丈夫です。吸えますよ」などと僕の意図とは違った答えが返ってくるのです。

それが今や禁煙がスタンダードとなってます。

先日(緊急事態宣言前)に大衆居酒屋に実に10年ぶりくらいに入ったのですが、嬉しさに涙が出そうになりました。

本来そのような居酒屋が大好きなのですが、もちろん禁煙の店なんてないために、これまで一切入ることができなかったのです。

全面禁煙化に至るまで大変な紆余曲折がありました。

アホな政治家が喫煙者の人権はどうなるなだなどとびっくり発言などを繰り返してきました。

彼らにとっては煙草の煙、いわゆる副流煙によってこれだけ苦しんでいる人がいることなど到底理解ができないでしょう。

もちろん吸いたい場所で吸えない苦しみと言うのは、僕も喫煙者があった以上十分に理解できます。

ただ煙草の煙によりこちらの意思とは無関係に喘息を発症させられたり、臭いをかがされる苦しみと、一定の場所に限って喫煙が制限される苦しみ、どちらの苦しみが大きいかは誰でもわかるかと思います。

僕は喫煙者を否定するつもりは全くありませんが、このようにタバコの煙によって本当に辛い思いをしている人もいると言うことを忘れないでいただければなと切実に思います。