赤髪社長という勢いのあるインフルエンサーが目下炎上中です。
こちらについてインターネット上の誹謗中傷問題を多く扱う弁護士である僕が感想を述べさせてもらいます。
経緯については、こちらがわかりやすいかな。。。
赤髪社長素人説
まず最初に感じたことはちょっと赤髪社長は素人だなということです。
Twitter でこれだけのフォロワーがいるのであれば DM (ダイレクトメッセージ)を晒されるリスクを十分に認識しておくべきです。
赤髪社長の晒した相手との DM のやり取りにおいても、赤髪社長自ら晒すなどと相手を恫喝する場面もあり、逆に自分こそが晒されるというリスクについて認識せずに、ここまで怒り沸騰で相手を挑発してしまったとなると、もはやインフルエンサーとは言えず素人としか思えない失態です。
ちょ、おまえ。。。。
炎上商法を狙った自作自演説
あまりに素人すぎる振る舞いから、このやり取りを含めて自作自演じゃないかとも思えてしまいます。
これが仮に自作自演であったとすれば、僕としてはかなり面白いなという印象です。
レペゼン地球が壮大な自演劇を演じて大炎上したのは記憶に新しいところですが、本件がもし仮に自作自演ということになれば、かなり注目されるきっかけとはなっているるし、自作自演でしたと明かすことにより彼女の名誉も回復するし、僕自身は嫌いなやり方ではないという感想です。
赤髪アカウント 第三者運用説
これだけのフォロワーがいる中で赤髪社長が1人1人に フォローのお礼のDM で返信をするというのは、かなりの労力がいることです。
ちなみに僕がフォローしたときにはDMはありませんでしたが。
これをご自身でやっているとなると、非常に仕事に対して熱意を感じますし、経営者としては立派ではないかと思います。
ただ、もしかしたら赤髪社長でない誰かが、本人の了承を得てこのアカウントの運営をしており(この会社の仕事そのもの)、その人が独断で 失礼なDM に対してキレてしまったという可能性も否定できなくはありません。
そうなると、今頃赤髪社長にこの運用者は「このハゲー!!」などとこっぴどく叱られているかもしれませんね。
DMを相手に無断で晒すことは違法でないのか?
最後に弁護士なのでちょいと法律解説もしておきます。
DM というのはもちろん一対一の個人的なやりとりであって、これが SNS という誰もが見れる媒体において、DM使用者としては、勝手に晒されることは予定をしておりません。
そうなると、 DM をむやみやたらに晒す行為というのはプライバシー権の侵害として違法になる可能性があります。
ただ一般的な実務としては、表現の自由も非常に尊重されている関係上、プライバシー権が侵害されることによって失われる利益と表現することによって得られる利益を比較した上でプライバシー権の侵害があるかを検討されることになります。
本件では、これだけフォロワーがいて(令和2年4月9日現在5万人超え)、インフルエンサーとしてその知名度を活用した上でビジネスをしている以上、その商売の実態や人となりは重要な情報とも言えること、 DM は自らも懸念している通り晒されるリスクも一定程度認識すべきことなどを考えると、本件に限って言えば、なかなか法律上プライバシー権の侵害として違法となることはなさそうです。